第201章 彼女はまさか大輝が好きじゃない?

「橘結衣が、この縁談を受けない……ですって?」

受けないだなんて、何様のつもりなの。

横田家に嫁ぎたい女がどれだけいると思っているのよ。門前払いされるのが当たり前なのに、私はこの子には野心があると思ったから、わざわざ話を持ってきた。なのに本人は不満げな顔をして、挙げ句に断る?

断る資格が、どこにあるの。

横田夫人は胸元を押さえ、ふらりとよろめいた。今にも倒れそうな勢いだ。

橘礼子が慌てて支える。

「横田夫人、どうか落ち着いてください。結衣はそんなつもりじゃ……私からお詫びいたします」

そう言うと、橘礼子は眉をひそめ、橘結衣を睨むように見た。

「あなた、何をしているの? 横田夫...

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